ポエム
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空洞
片道1時間半をかけて大学から家に帰宅する
電車内は人で賑わっている
僕は携帯の画面に視線を落とす
読みかけのkindleの小説を開く
小説内では僕を蚊帳の外に勝手にストーリーを進めていた
僕は読むのをやめた
僕はふわふわしていた
没頭することが好きだけど、なぜか今は没頭できない
電車は勝手にどんどん進んでいく
昨日も一昨日もそうだった
ニュースサイトを見ていると、いつの間にか電車は終着駅に近づいた
そして駅に着き、人々が一斉に電車を降り始めた
僕も後に続く
決まりきった道
身体が覚えている
足だけははっきりと動き、僕はスピーディーに家へと向かった
視線は定まっていない
僕はどこも見ず、極力何も考えず、身体の動きに身をまかせた
そして僕は今日も安全に人生を前進させた
19/09/06 18:44更新 / よっしー



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