更けた夜は
丑三つ刻という

静寂は

雨音を心音のように
優しく包むだろうか
太鼓のように
響き震えを与えるだろうか


少し前の記憶

私は泣いていた

くるしくなるほど
大好きな人が
幸せなのに
私は泣いていた
しあわせを願い
誰よりも
あなたを愛せたことに
感謝した

感謝して
バイバイしたのに


なんでかな

ずっとイタイ

もういいでしょ

もうゆるしてあげてよ

私よワタシ

ずっと大丈夫
ずっとイタイ
ずっと大好き
ずっと大嫌い

認めて
見つめる
時間をかけて

作り上げた砂の城


突然の雨で崩れちゃった


保証のない夢
叶うまでが夢
叶ってからが夢
夢のまた夢
完結しないまま
打切られた物語

誰が一番ハッピーですか


何も知らなければ
知らないふりをして笑う
自分をキライにならなかった


時々痛むのは
あなたのせいではないと
ワタシのせいではないと

不確かで確かな感情と

静寂を

共にする。