朝日に照らされて輝く
子供たちの黄色い帽子
通学路の標識が
見守るように立ってるよ

夕暮れ時の静かな風に
か弱く揺れるおじさんの白髪
錆びた一方通行が
背中を乱暴に叩くよ

信号機が取り外された
進めも止まれもない十字路で
ぶつかり合う自転車とバス

ひび割れたショーウインドーの中
ランドセルを背負いながら
ビジネスバッグを持つマネキン

ぐるぐる　街の時間と場所が
僕の目の前で渦を巻いてる
雲に溶け込む　光と影

小学校の教室で
先生の温かい眼差しと
あの子の甘酸っぱい声に
抱き寄せられて僕は描いたよ

渦巻き　ぐるぐる
うれしい！　たのしい！
うきうきしながら僕は描いたよ

薄暗い自分の部屋で
鏡に映った冷たい瞳と
胸に込み上げる苦い思いに
追い立てられて僕は描いたよ

ぐるぐる　渦巻き
悲しい　寂しい
いらいらしながら僕は描いたよ

渦巻き　僕から溢れ出して
街をぐるぐる掻き回してる
空で溶け合う　笑顔と涙

ぐるぐる　渦巻き
うれしい！
悲しい

渦巻き　ぐるぐる
たのしい！
寂しい