通りで
通りでからすが鳴いていた
自分で荒らしたごみを見下ろして
やるせなさに肩を落として
しゃがれた声で鳴いていた
袋からぶちまけられたごみは
薄汚い物ばかりだった
ハンカチ 帽子 アップリケ
どれもかびまみれだった
傍では子供が泣いていた
顔のない母親に抱きついて
行きたくないと駄々をこねて
か弱い声で泣いていた
やがて笑顔の園児達を乗せた
大きなバスがやって来た
怯える子供を一飲みにして
唸りながら走っていった
からすも母親も去った後
あっという間に日が暮れて
踏まれて寄れたごみだけが
街灯に照らされていた
収集車が来ることのない通りに
誰かがまたごみ袋を置いた
わざと結び目を緩くして
道の真ん中に置いた
自分で荒らしたごみを見下ろして
やるせなさに肩を落として
しゃがれた声で鳴いていた
袋からぶちまけられたごみは
薄汚い物ばかりだった
ハンカチ 帽子 アップリケ
どれもかびまみれだった
傍では子供が泣いていた
顔のない母親に抱きついて
行きたくないと駄々をこねて
か弱い声で泣いていた
やがて笑顔の園児達を乗せた
大きなバスがやって来た
怯える子供を一飲みにして
唸りながら走っていった
からすも母親も去った後
あっという間に日が暮れて
踏まれて寄れたごみだけが
街灯に照らされていた
収集車が来ることのない通りに
誰かがまたごみ袋を置いた
わざと結び目を緩くして
道の真ん中に置いた