折り紙畑
あの子はワンピースの裾を揺らし
折り紙畑を駆けて行く
掻き分けられた向日葵達が
甘い手の平の匂いを糧に
ぐんぐんと首を伸ばし
あの子の背中を覆い隠す
彼方で現の鐘が鳴り
瞼の痙攣に拍車がかかる
僕は羽根のよれた紙飛行機に乗り込み
憧れの景色や足音に別れを告げる
あの子は麦わら帽子を揺らし
折り紙畑に消えて行く
鐘の物悲しい響きが
濡れた紙飛行機の舵をとり
僕を憧れから遠ざける
遠ざける
折り紙畑を駆けて行く
掻き分けられた向日葵達が
甘い手の平の匂いを糧に
ぐんぐんと首を伸ばし
あの子の背中を覆い隠す
彼方で現の鐘が鳴り
瞼の痙攣に拍車がかかる
僕は羽根のよれた紙飛行機に乗り込み
憧れの景色や足音に別れを告げる
あの子は麦わら帽子を揺らし
折り紙畑に消えて行く
鐘の物悲しい響きが
濡れた紙飛行機の舵をとり
僕を憧れから遠ざける
遠ざける