夜の向こう
枯れ木の息づかいを真似て
外灯は明滅し
カラスはねぐらで躓いて
癇癪気味に喉を潰し
夜の向こうを垣間見る
隙間に沈んだこの街の
空には歪な雨雲が
傾げたポールは待ち人の
裏切りに泣いた記憶を残し
行き先知れずの十字路に
呆けた信号は佇み
夜の向こうが覗き込む
隙間で淀んだこの街に
漂う霧から腐った匂いが
夜の向こうが降りてくる
川面 ビル陰 枕もと
目が眩むような輝きの
星の欠片を携えて
夜の向こうが囁きかける
身代わり 安らぎ 結びつき
膿の根を探りあてようと
甘い吐息を撫で付けて
外灯は明滅し
カラスはねぐらで躓いて
癇癪気味に喉を潰し
夜の向こうを垣間見る
隙間に沈んだこの街の
空には歪な雨雲が
傾げたポールは待ち人の
裏切りに泣いた記憶を残し
行き先知れずの十字路に
呆けた信号は佇み
夜の向こうが覗き込む
隙間で淀んだこの街に
漂う霧から腐った匂いが
夜の向こうが降りてくる
川面 ビル陰 枕もと
目が眩むような輝きの
星の欠片を携えて
夜の向こうが囁きかける
身代わり 安らぎ 結びつき
膿の根を探りあてようと
甘い吐息を撫で付けて