のすたるじーあ号
遠く聴こえた汽笛の音は
自転車に乗った子供の背中
ぬくもりを残したままの首輪
夏空の端 山の方へと
沈む夕日の撒いた色
赤く染まった雲の隙間に
おもいでの船 のすたるじーあ号
誘い掛けているようにゆっくり
僕の頭上を流れていった
淡い波紋で漂った運河は
秘密基地を作った公園
散歩の途中に腰かけた土手
澄んだ眼差し 一番星へ
飽きずに向けた展望台
青白い月の瞼をなぞり
ふるさとの船 のすたるじーあ号
振り向きたくなるくらいゆっくり
僕の後ろへ流れていった
甲板で風にそよいだ影は
日が暮れるまで遊んだあいつ
無邪気にリードを引っ張ったあの子
夢と空想 不思議な境目で
静かに目を閉じ眠っていたぼく
まどろみの霧に包まれて
ゆりかごの船 のすたるじーあ号
輪郭を滲ませながらゆっくり
僕を残して流れていった
自転車に乗った子供の背中
ぬくもりを残したままの首輪
夏空の端 山の方へと
沈む夕日の撒いた色
赤く染まった雲の隙間に
おもいでの船 のすたるじーあ号
誘い掛けているようにゆっくり
僕の頭上を流れていった
淡い波紋で漂った運河は
秘密基地を作った公園
散歩の途中に腰かけた土手
澄んだ眼差し 一番星へ
飽きずに向けた展望台
青白い月の瞼をなぞり
ふるさとの船 のすたるじーあ号
振り向きたくなるくらいゆっくり
僕の後ろへ流れていった
甲板で風にそよいだ影は
日が暮れるまで遊んだあいつ
無邪気にリードを引っ張ったあの子
夢と空想 不思議な境目で
静かに目を閉じ眠っていたぼく
まどろみの霧に包まれて
ゆりかごの船 のすたるじーあ号
輪郭を滲ませながらゆっくり
僕を残して流れていった