解放区へようこそ
両親の顔が描かれた風船を空に浮かべて
幼馴染に初めましてと挨拶をした
必然だと教え込まれていた偶然を疑って
滲んだ影を振り払った
鏡に映った自分を鏡ごと叩き割って
その破片で頬の肉を抉って血を流した
想像よりも黒味を帯びていた血の色に怯えて
澄んだ涙を思い出した
解放区へようこそ
歪な赤字でそう書かれた看板を
前にもどこかで見たことがあるような気がする
そこは世界地図のどこにも載っていない
寂れた街の入口だったはずで
もうどこにも行かなくていいんだね
震える声でそう叫びながら
前にも誰かと抱き合ったことがあるような気がする
その人はまるで万華鏡のように
無数の表情を同時に浮かべる人だったはずで
幼馴染に初めましてと挨拶をした
必然だと教え込まれていた偶然を疑って
滲んだ影を振り払った
鏡に映った自分を鏡ごと叩き割って
その破片で頬の肉を抉って血を流した
想像よりも黒味を帯びていた血の色に怯えて
澄んだ涙を思い出した
解放区へようこそ
歪な赤字でそう書かれた看板を
前にもどこかで見たことがあるような気がする
そこは世界地図のどこにも載っていない
寂れた街の入口だったはずで
もうどこにも行かなくていいんだね
震える声でそう叫びながら
前にも誰かと抱き合ったことがあるような気がする
その人はまるで万華鏡のように
無数の表情を同時に浮かべる人だったはずで
26/01/08 22:09更新 / わたなべ