かけがえのない牢獄
どこでもないどこかを思い浮かべながら
でたらめに自転車を漕いでみました
ずいぶん遠くに来たなと思って止まったら
僕の家の目の前にいました
いつでもないいつかを思い浮かべながら
布団を頭まで被ってみました
朝と昼と夜が溶け合った空に落ちる寸前で
母さんに叩き起こされました
誰でもない誰かを思い浮かべながら
洗面所の鏡を覗き込んでみました
見飽きた僕のぼんやりとした顔が
僕をぼんやりと見ていました
お前なんか大嫌いだと呟きながら
頬を思いきりつねってみました
目から溢れ出た涙が生温かくて
悔しいはずなのにほっとしてしまいました
でたらめに自転車を漕いでみました
ずいぶん遠くに来たなと思って止まったら
僕の家の目の前にいました
いつでもないいつかを思い浮かべながら
布団を頭まで被ってみました
朝と昼と夜が溶け合った空に落ちる寸前で
母さんに叩き起こされました
誰でもない誰かを思い浮かべながら
洗面所の鏡を覗き込んでみました
見飽きた僕のぼんやりとした顔が
僕をぼんやりと見ていました
お前なんか大嫌いだと呟きながら
頬を思いきりつねってみました
目から溢れ出た涙が生温かくて
悔しいはずなのにほっとしてしまいました
25/12/15 22:29更新 / わたなべ