夜明けが始まる場所
夜明けが始まる場所が変わっていた
窓の向こうの水平線ではなくなっていた
いつから変わっていたのかも
どこに変わったのかも分からない
僕はぼんやりと昼の日差しの中をさまよって
夜は疼く足を抱えて浅く眠るようになった
夜毎に無言の電話がかかってくるようになった
誰かに番号を教えた覚えはない
受話器の向こうの相手の性別も
年齢も分からない
僕は泣き出しそうな息遣いを何度も聞いているうちに
自分と電話をしているのではないかと思うようになった
夜明けはどこで始まるのだろうか
未だに手掛かりさえも見つからない
知りたい ああ 知りたい
一刻も早く夜明けが始まる場所を知りたい
僕はおはようございますと言わなくなってから
その言葉の本当の意味を考えるようになった
窓の向こうの水平線ではなくなっていた
いつから変わっていたのかも
どこに変わったのかも分からない
僕はぼんやりと昼の日差しの中をさまよって
夜は疼く足を抱えて浅く眠るようになった
夜毎に無言の電話がかかってくるようになった
誰かに番号を教えた覚えはない
受話器の向こうの相手の性別も
年齢も分からない
僕は泣き出しそうな息遣いを何度も聞いているうちに
自分と電話をしているのではないかと思うようになった
夜明けはどこで始まるのだろうか
未だに手掛かりさえも見つからない
知りたい ああ 知りたい
一刻も早く夜明けが始まる場所を知りたい
僕はおはようございますと言わなくなってから
その言葉の本当の意味を考えるようになった