裏通りを歩く
横断歩道を渡る小学生の集団を
信号機が青い眼差しで見守っている
笑顔で手をあげて歩く彼等の中に
黄色い帽子を被って紛れ込みたい
僕が横断歩道を渡ろうとすると
信号機は赤く血走った目で睨みつけてくる
信号機のない横断歩道を渡ろうとしても
警笛を鳴らして行き交う車に阻まれる
僕はいつからか表通りを避けて
交通量の少ない裏通りを歩くようになった
裏通りはどこも空気が淀んでいて
朝から酔っている人や汚い野良犬をよく見かける
僕は一人手をあげて裏通りを歩く
誰も僕を気に留めることはなくて
車に撥ねられるおそれもないけれど
僕は手をあげて裏通りを歩く
信号機が青い眼差しで見守っている
笑顔で手をあげて歩く彼等の中に
黄色い帽子を被って紛れ込みたい
僕が横断歩道を渡ろうとすると
信号機は赤く血走った目で睨みつけてくる
信号機のない横断歩道を渡ろうとしても
警笛を鳴らして行き交う車に阻まれる
僕はいつからか表通りを避けて
交通量の少ない裏通りを歩くようになった
裏通りはどこも空気が淀んでいて
朝から酔っている人や汚い野良犬をよく見かける
僕は一人手をあげて裏通りを歩く
誰も僕を気に留めることはなくて
車に撥ねられるおそれもないけれど
僕は手をあげて裏通りを歩く