羊と駅の夢
夢を見る度に
髪の毛が白く染まる
僕が俺になり 俺が私になる
羊が一匹 羊が二匹
羊が三匹 四匹 五匹
地下鉄のホームに繋がる階段を
転ばないよう慎重に降りていく
時刻表はポケットの中にあるけれど
肝心な今の時刻が分からないから
焦ることも落ち着くこともできない
階段を降りていく
薄闇の奥のホームでは羊が鳴いている
誰かを呼ぶように鳴いている
もう百匹以上は数えたはずだけれど
孤独な鳴き声がきこえる
羊が一匹 羊が一匹
たった一匹 一匹 一匹
髪の毛が白く染まる
僕が俺になり 俺が私になる
羊が一匹 羊が二匹
羊が三匹 四匹 五匹
地下鉄のホームに繋がる階段を
転ばないよう慎重に降りていく
時刻表はポケットの中にあるけれど
肝心な今の時刻が分からないから
焦ることも落ち着くこともできない
階段を降りていく
薄闇の奥のホームでは羊が鳴いている
誰かを呼ぶように鳴いている
もう百匹以上は数えたはずだけれど
孤独な鳴き声がきこえる
羊が一匹 羊が一匹
たった一匹 一匹 一匹