ながい夜
不思議なことがおこるのは
いつも頭が響くのと同時に
音と手触りがまじわるとき
咳払いに返事はないのに
ふと宙に浮かせた視線が
繋がっていると確信する
天井のシミが踊り出して
行ったこともないどこかの
古い祭りの儀式を見せる
窓から風が入り込んで
会ったこともないだれかの
調子外れな声を聞かせる
それはながい夜のはじまり
朝日に優しくさとされるまで
地球のヘソにでもなった気で
ああでもないこうでもないと
分かるはずのない問題に
心を深く潜り込ませる
いつも頭が響くのと同時に
音と手触りがまじわるとき
咳払いに返事はないのに
ふと宙に浮かせた視線が
繋がっていると確信する
天井のシミが踊り出して
行ったこともないどこかの
古い祭りの儀式を見せる
窓から風が入り込んで
会ったこともないだれかの
調子外れな声を聞かせる
それはながい夜のはじまり
朝日に優しくさとされるまで
地球のヘソにでもなった気で
ああでもないこうでもないと
分かるはずのない問題に
心を深く潜り込ませる