ささくれた夢
重い瞼の裏で見つけた公園は
蛇口から流れ出る水がやけに苦かった
それが何故だか誇らしくて
けれど 少し寂しかった
夢中になってブランコを漕いだ後
手の平に残った 赤錆びと鉄の匂い
それが何故だか痛々しくて
けれど とても嬉しかった
自分の心から剥がれ落ちた抜け殻を
捨てられずにいるものだから
僕は夜毎 ささくれた夢に囚われて
小さな街を取り巻く気配は
母さんの羊水 あの甘い温もりの代わりに
粘ついた汗と涙で満たされている
蛇口から流れ出る水がやけに苦かった
それが何故だか誇らしくて
けれど 少し寂しかった
夢中になってブランコを漕いだ後
手の平に残った 赤錆びと鉄の匂い
それが何故だか痛々しくて
けれど とても嬉しかった
自分の心から剥がれ落ちた抜け殻を
捨てられずにいるものだから
僕は夜毎 ささくれた夢に囚われて
小さな街を取り巻く気配は
母さんの羊水 あの甘い温もりの代わりに
粘ついた汗と涙で満たされている