maskに ねがいを
希望も 絶望もおれの日常
さめた心にあるのは渇望
ながい抑制をたずさえたヒト達は
マスクのなかにじふんをかくす
言葉のちからに不安を抱き
見えない圧力に
小さな体を奮わせて
どこかの誰かに呪文のように
聴いてほしくて
あしたも自分にだけ聞こえる
希望的なカナワナイ願望を
ひとりでつぶやいている
ひとり歩くおれの言葉は
だれかには届かない
それでも俺はさけぶように
夜自分にささやく
おまえはそのままが良い。
そんなおまえが理想に成っていく
マスクにおさえたヒト達の
ねがいとともに。