私は宇宙
覗けばぽっかりと開く
がらんどうの空間
今日もひとり
静かな戦いが始まる

部屋のドアの裏側に
星空の果ての暗闇に
そこかしこに身をひそめる
侵略者
どこからともなく現れるものたち

無から生まれた宇宙　
無から生まれた自我
同じシルクの泡構造
重なり合う宇宙と意識の片隅に僕がいる

さあ　今日もひとり戦ったよ
やがて私は　背景放射の彼方に背中をもたれ
意識の宇宙を漠然と思い描く

僕は宇宙
侵略者が今日もねらっている