ポエム
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あ…
キミが帰るときにつかまえて話かけた。

…何気ない会話、いつものギャグ
そして話を続け
「もう、わかるだろ?」っていう空気にしたその時。

…戸惑い、哀しい目をしたキミ。


こういうの「刹那」っていうのかな。


僕は…なんとなくわかった。


キミのその目は、確かなもので
…その、哀しい困った目の理由はわからないけど
キミは本当に
…今、僕に告白されたら困るんだ。


本当に
本当に
わかる。…


決して、僕を嫌いではなさそう。
別に、僕との会話は嫌ではなさそう。


でも、それ以上は困るんだと思う。


キミを、見つめてきたからわかる。…


僕も、キミに気づかれないくらい
小さく、息を飲み込む。
話題を
「キミにだけ」の話から
「みんなに」の話に捻じ曲げる。…



昔みたいに
「悲しみ」がすぐにくるわけではない。
でも、
「哀しさ」が、しっかりと…僕をえぐる。


……想い、思うほど
キミのことわかる。

嫌われてないさ。話は楽しいさ。


でも、受けれないのだね。



それでも、今日だから…今日のさっきのことだから…
僕は、キミを愛おしく思ったままさ
そのうち
涙でも流れるかな。…



梅雨だというのに
胸に大きく空いた穴には
パリパリのからっ風さ。


哀しい。…本当に哀しい。

こんなにも、強く抱きしめたいのに…
僕はあまりに、術がない。


頭の中で、心の中で
「それでも、好きなんです」と繰り返して…


しばらく生きなくてはいけないのだ。



19/06/14 01:22更新 / かなめ



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