ポエム
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五月雨の狭間に
キミが、初めて僕を呼び出した。

嬉しくて…デスクの引き出しから

デオドラントシートとガムを取り出して

……仕事するフリして
キミを待つ。

今か今かと
まだかまだかと

思いながらさ。


キミが現れて……

ニコニコとキミの言葉を待つ俺に
「ワタシ、ココ ヤメルンダ。」

………その刹那


息が詰まるよ。
胸が詰まるよ。


全てが…風に舞う埃のように
何が何で、何が何なのか
わからなくなる。


…失恋くらい、したことあるさ
…別れた人くらい何人かいるさ
…離ればなれなんて、経験済みさ



それなのに…

年齢と経験を重ねてきたはずなのに…

なにも変わらない…、


悲しい。寂しい、哀しい

俺に背を向け
帰るキミの姿は…
胸を苦しめるけど

急な話すぎて

…いつもと変わらず
愛しいんだ。


19/05/22 07:08更新 / かなめ



談話室



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