家族からの逃亡と苦悩。
家族だったからであろうか？それとも今も家族であると思い続けているからであろうか？では何が家族と非家族を分けるのか？しかし非家族と言ったとき、過去に家族であったという事実は「元」であれ家族構成員の特別性を明らかにしてしまうと考えるのは私だけであろうか？
過去と現在の話をすれば、家族という幻想の連続の可能性、その大小で家族、非家族に分けられるのであろうか？しかしそうであれ、その大きさがゼロになる可能性はあるのだろうか？
「家族」でなければ私でないのだ。そこに一番の問題がある。主体人間としての私、自分勝手な私は「家族」がなければ存在しえないのだ。
だから私はいつまで経っても苦悩するのである。
経済力以前に奴らは私の存在理由というナイフを私の首元に突きつけるのだ。
そしてもっと酷いことに、奴らは自身の存在が私の存在の根源だということをたまに忘れていて私の存在を限りなく危うくするのだ。