あんまりにも法事のとき坊主の話が長いもんで、
親戚に義理もクソもありませんから、
大声で叫べば何か変わるのではないかと思い、
しかし先祖のことを考えると、
申し訳ねいと思ったんですが、
先祖がこんなことを望んじゃいねぇだろうと、
価値転換に持ち込みまして、
段々勇気が湧いてきたんですが、
「望まないこと」を壊すことも望まれないことなのではないかという疑念が生じ、
「望まないこと」を壊すことは、「望まないこと」よりも非道いことなんじゃないか、
こんなことはよくあることであって、
「望まないこと」が少しの犠牲、ここでは私の我慢でもって終わったほうが良い
という風潮がありますからそっちのほうが良いのかもしれない。
ですが風潮というものに流されては
名が廃るってんで、
叫ぼうと思ったのですが、
香典を少しもらって
これで口止め料。