ポエム
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クソ真面目な顔をしやがって
その顔には確かな笑みが見られる
みんなこのくそ薄っぺらい紙切れを
やたら仰々しい態度をした立会人の前にある箱に入れるだけで
国家を運営できると信じ込み
何かをしたのだ!と自身を慰め
翌日の新聞に載る半分弱の確率の数字を見て
生きる自信を取り戻し
まさに国民たる権利を得たと
家に帰って
ふと静かな時を過ごすのは
自分の行為の素晴らしさを確認するため

あの薄い紙切れは
確かな幻想を作り出せるのか?
都合の良い時だけそれを持ち出すのはやめてくれ

選挙に勝ち負けは
実にあり
その紙が本当に紙屑になったとき
紙が重なった連中は
その重なりを全ての免罪符だとお前に堂々と宣言し
これが国民の真意であると言われ
さて、お前のあの紙屑はどこへ行っただろうか?

「参加することに意義がある!」




ロビー活動しかない!と金を貯め







この詩を書く自分に
わずかながら緊張感と矜持が見られ
まぁ誰もかも同じようであるなと感じ
21/08/22 14:42更新 / 三太郎



談話室



■作者メッセージ
自己嫌悪です。
選挙に行くべきでないと言っているわけではなく、選挙とは政治参加の中心ではない思うだけです。
選挙をしたら、とにかく良いのだ!という風潮はどうなんだ?と思うだけです。

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