ポエム
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階段

における
平坦

果たして地球というものは本当に
凸凹としているのであろうか

坂にさえ
平坦を作りたいというのか

そして石を積み上げては
その石を登るのさえ
忌避し
石を削って
平坦を作ってしまった

私は三途の河原の鬼であり
地球を真っ平らにしてしまい
おまいらは地面に這いつくばって
まさに二次元的存在であり
横から見ると
見えない

おまいらを
何個重ねても
見えない

とうとう世界は私のものになったのであろうか

しかしおまいらを踏み潰し
どこまでも上へ上へと
上り詰めるたび
前しか見られない
目が屈折して
私を睨むのであった
21/08/04 21:53更新 / 很庸太郎



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