ポエム
[TOP]
夜の公園
高速でないランナーは人に会うと少し俯いてそれから速度を上げる

朧月は雲の中の月の存在を表しているのではなく空を覆う雲の存在を示している

一体どこまで行けば地球が皮膚呼吸しているところに着くのだろうか

足の裏で軽石は弾けて不可思議なダンスステップ

埋め立てられし溝川の復活の丑三つの刻

遊歩道を歩くだけなのにナビゲーションが必要なのかしら2メートル先右

私を読みつつ闇に紛れ人は驚く足早に立ち去りランナーは腰を抜かす

夜の公園に川の音の響くことよガラガラと音を立ててどこかへ流れて行くようだ
21/07/25 10:24更新 / 三太郎



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c