ポエム
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おもいつばさ。
目の前にいる一人のひとが

いなくなってしまったならば

何人かはわからない

手で数えられるほどかもしれない

けれど悲しむひとがいる

悲しむひとの周りには

悲しむ人を嬉しくさせようとするひとが

また、何人かきっといる

いなくなってしまったひとが

きっと慰めてあげてとお願いしてきたのだろう

いなくなったひとは

愛するひとに相手に好意を伝えていなくなった

愛されたひとはその好意を受け取った

けどもうそこに、いない

鮮明に残って消えない言葉だけ

おいていってしまった

身勝手なひと

残されたひとに背負わせるなんて

きっとその思いは

私に重たい翼をくれる

美しいけど飛べない






役に立たないけど誇らしい翼。
17/09/24 13:36更新 / ここん。



談話室



■作者メッセージ
心残りがあることほど辛いこともなかなかないと思う。

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