ポエム
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10月4日
夕方、庭から猫の声がした。

我が家には生まれて1歳になったばかりの猫、そらがいる。

その鳴き声はとても変な声でいつもの鳴き声じゃなくて
庭に出て近づいてみると、横たわったそらがいた。


様子がおかしくて何度声をかけても返事がない

目が開いたまま体が動かない

抱き抱えるとぐにゃりと力はなく、私の腕から滑り落ちそうになる体を抱え、病院に走った

途中、そらの手や足は冷たくなっていくのが分かった

それでも体が暖かいままなのは私が抱き抱えているからだと分かってた

死んでるんだろうなと思った

それでも、病院に走った
先生の一言がなければ受け入れることが出来なかったから

病院に着いて駆け込んだ

「心停止しています」

先生、私はこの一言をもらいに病院に来たのです。


帰り道、三日月と隣に並ぶ星を見ながらそらを抱き抱えて家に帰った


そらくん、お家着いたよーって。

娘と一緒にそらを抱っこして泣いた。

泣いて泣いて頭が痛くて吐きそうだけど、それでも私が書くのはあなたと過ごした証しにだよ。そらくん。


うちに来てくれてありがとう。
短い間だったけど一緒に過ごしてくれてありがとう。

今日は10月4日、天使の日。
そらは天使になりました。

そら、ずっとずーっとだいすきだよ。
19/10/04 23:56更新 / リリス



談話室



■作者メッセージ
すみません、詩ではないんですが書くことしか出来ずに…
読んでくださりありがとうございます。今日はそらくんの肉体と一緒に寝る最後の夜です。
明日送り出してきます。

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