黄色いアジサイ
あなたに好きな色のアジサイを聞いたら「黄色」って言ったね。
黄色いアジサイなんてないよ
無機質で表情をもたないメールの言葉で返すのはあまりにも簡単で
そこに ないことを知ってるあなたの心と黄色いアジサイは同じなのかもしれないと、そう思って切なくなって、 送れなかった
そこに込められた想いは、あなたが本当に伝えたかったことは何だったんだろう
あなたの心は、その過去に今に、その未来に何を見て何を想って何を望んでるんだろう
僕が欲しいものは君は持ってないよって
君の欲しい言葉は僕はあげないよって、そう言われたようにも思えたけど
つながっていたいから
あなたの心が求めた黄色いアジサイを私らしい形でたださがしたんだ。
探して
探して、
見つかったのは、書いてきたあなたへの想いだった。
だからこの言葉たちを集めて束ねて、あなたに届けに行こうと思うよ。
私色のアジサイを育てていつかあなたに。