ポエム
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深夜のラブレター
私はあなたに、今日はどんな一日だった?と聞いたことがない


それはあなたのことを全部知ってるからじゃなくて、あなたがいつも感情の振り幅を一定にして
私に接してくれてるから私はいつも自分の話ばかりしてしまう



あなたが見てる景色に

あなたが話す言葉に

あなたが私に伝えてくる言葉の中に

時々、か細く泣くような声が聞こえる時がある


あなたのか細く泣くような声は、きっといつかは私が自分から去っていくことを

そしてそれを自分は大人だからと、いつか私を送り出すことを決めてる。

そう、自分に言い聞かせてる声


本当は側にいてほしくても私の幸せを願って言えない声が、あなたの声にならない声が時々、聞こえるんです。


私は、いつもあなたにしてもらってばかりだけど

あなたの声をちゃんと聞いていられるように

あなたが私に話してくれない声をちゃんと聞いていられるように、いつもいつもあなたの心に寄り添っています

いつもいつも心はあなたの側にいるから

だからどうか、どうか泣かないで



どうか私を求め続けて

どうか私を呼び続けて




私はあなたの心の一番近くにいる


でもあなたは私を心の一番遠くに置いてる




あなたが大人でいようとする限り、あなたが強くいようとする限り、どうしたって私には埋められない距離なんだ


私に弱さを見せたくないでしょう


私に格好悪いとこ見せたくないでしょう



でも、時々でいいから私の前で子どもになって。



時々でいいから、私の前で弱さを見せて、言えない声を聞かせてください。



きっとそれが、あなたが私に出逢った意味だと思うから。



どうか私に愛されていて

思いきり愛されていて


そしてあなたもいつか



あなたの知らないあなたに

出逢えますように
19/03/06 21:53更新 / リリス



談話室



■作者メッセージ
読んでくださってありがとうございます(*^-^*)

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