ポエム
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過去を想い未来を想う
昔に想い描いた未来の自分とは、ずいぶんと違う私がここにいる。

あなただけを、一途に想ってた時の私からはもうずいぶんと遠いところへきたよ。

恐いものは恐いままで、苦手なものは苦手なままだけど


抱いてもらえれば付き合えると思ってた。
そうじゃないこともあるってこと、どうして教科書に載せておいてくれなかったんだろう。

「今度会ったら絶対抱くからな」

そう言った言葉を、忘れないように紙に書き残した。

だってこれは答え合わせ。

あなたが私に言ってくれた言葉を忘れてしまうのはあまりにも寂しいから。


2年ぶりに聞いた声は懐かしくて、変わってなくて、まるで空白の時間なんてなかったかのようにたくさん笑って話したね。
途切れてた間、心の中であなたへずっと投げかけてたいくつもの「どうして」のその答え合わせの時間だったよ。

ひとつひとつ、あなたが私にくれた言葉を書き残しているの。
何度も何度も読み返しては、もういないあなたに今でも手が届くような気がしてた。

「タバコ買ってきて」
そう言われて渡されたお金のお釣り、あげるって、あなたが私の手に触れたから、お釣りの中の5円玉はご縁が途切れないようにってあの日からずっと大事にとってあるよ。


選ばれることを待ってた
選ばれないことを気付く日を待ってた

好きでいることも
あきらめることも両方が、両方が苦しくて、あきらめようと決めた日、嬉しくて泣いて、でも結局また戻ってきたよ。

あなたの住む町には私の思い出は何ひとつなくていいね。
私は毎日見る景色どれひとつとってもあなたがいるのに
そこにあなたが見えるのに

あなたのことはきっとずっと好きでそしてあなたのことはきっとずっとずっと忘れられないんだと思う。
想いを残したまま。

そして時々、あなたを想って書きたくなっては書き残した紙を広げてみてあなたに初めて会った日のこと、初めて交わした言葉、あなたが私を見つめる目をあなたの温もりを思い出して、過去を想ってはまた、未来を想うんだ。

あなたを想い、日付が変わる。
19/03/04 17:49更新 / リリス



談話室



■作者メッセージ
読んで下さりありがとうございます(*^-^*)

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