浜名湖より愛をこめて
それでもあたしは
鋭い剣に恋をして
今度は何を
突き刺されるのだろう
指先は空虚さを
絡めて結ぶ鼠ね
脳は透明な箱で
大事に叩き割る
冷たい切っ先に
うつる醜い姿を
思い浮かべたら
それだけで十分
それでもあたしは
鋭い刃に恋をして
今度は何処を
切り刻まれるのだろう
眼差しは虚空を
彷徨う哀れな雀
心臓は薬液の中
少しだけ動くの
血塗れのあたし
思い浮かべてよ
それだけで十分
それでもあたしは
鋭い剣に恋をする
今度は誰に
切り捨てられるだろう
冷たい水面にうつった
下弦の月のように
夜の帳に揺れた
まぼろしのように
鋭い剣に恋をして
今度は何を
突き刺されるのだろう
指先は空虚さを
絡めて結ぶ鼠ね
脳は透明な箱で
大事に叩き割る
冷たい切っ先に
うつる醜い姿を
思い浮かべたら
それだけで十分
それでもあたしは
鋭い刃に恋をして
今度は何処を
切り刻まれるのだろう
眼差しは虚空を
彷徨う哀れな雀
心臓は薬液の中
少しだけ動くの
血塗れのあたし
思い浮かべてよ
それだけで十分
それでもあたしは
鋭い剣に恋をする
今度は誰に
切り捨てられるだろう
冷たい水面にうつった
下弦の月のように
夜の帳に揺れた
まぼろしのように