蟹天秤
焼けたさだめに
陽炎が往く
何処へ向かうのか
何がしたいのか
錆びた視線に
蜃気楼が揺れる
何時の間にか
何を見ていたのか
砂と風とぎらつく
陽射しに晒された
蟹と天秤動かない
もう二度と
霞んだ故郷の
夢を見ている
何千年の間に
何万回の屈曲
花と影とひりつく
孤独に塗られた
獅子と水瓶満ちない
そう二度と
砂と風と花と影と
ぎらつく陽射しに
晒されて動かない
獅子と天秤蟹と水瓶
射抜いてくれその手の弓矢で
装甲 鋏 雁字搦めの脚
動かない もう二度と
陽炎が往く
何処へ向かうのか
何がしたいのか
錆びた視線に
蜃気楼が揺れる
何時の間にか
何を見ていたのか
砂と風とぎらつく
陽射しに晒された
蟹と天秤動かない
もう二度と
霞んだ故郷の
夢を見ている
何千年の間に
何万回の屈曲
花と影とひりつく
孤独に塗られた
獅子と水瓶満ちない
そう二度と
砂と風と花と影と
ぎらつく陽射しに
晒されて動かない
獅子と天秤蟹と水瓶
射抜いてくれその手の弓矢で
装甲 鋏 雁字搦めの脚
動かない もう二度と