ポエム
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夕陽ヶ丘
昨日の夢が 錆びついて
あんなに求めた 明日だったのに
答えなど無いと たぶんわかってた
どこにもないと たぶん知っていた

ぬくもりだけが ただ怖いから
優しいだけの 涙は冷たいから
風の強い日は 夕陽ヶ丘
あなたにそこで 待っていて欲しいから

広げた手が 凍り付いて
結局こころは 閉じていたんだ
最初じゃないと たぶんわかってた
最期じゃないと たぶん知っていた

逃げ出すだけの 足なら要らない
振り向くだけの 首なら要らない
雨がやまない 夕陽ヶ丘
あなたがそこで 待っているはずだから

翼を赤く染めたのは 空いっぱいの悲しみ
それとも明日を 繰り返すだけの夕焼け
日常だけが 溶けてなくなって
毎日はもう 歩いてゆくだけで
傷ついたら 泣き出すだろう
傷が癒えても 泣いてるんだろう

飛べやしないと 僕はわかってた
羽根など無いと 僕は知っている

失う事が ただ怖いから
傷つけたなら 謝りたいから
嵐の中で 夕陽ヶ丘
誰かにそこで 待っていて欲しいなら
風の強い日は 夕陽ヶ丘
あなたにそこで 待っていて欲しいから
16/04/04 20:14更新 / キッド



談話室



■作者メッセージ
プロパティを見たら書いたのが12年。でも結構気に入ってます。

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