ポエム
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一級河川
黄昏 鉄橋を渡る
区間快速 通り過ぎた
顔 顔 顔 顔が
草臥れて ヒトの事言えないか、
と俯いて あたしも今日を泳ぎきる

新築 真新しい壁
入居者募集 過ぎ去った
今日 明日 明後日も
草臥れた ヒトたちの事を思えば
ふと浮かぶ あたしの生きた証し

たとえば流されて
真っ赤な海に
溺れてしまいたくなっても
このまま流されて
真っ赤な嘘に
すがりついていたくても

国道 光と煙の渦
右折車線 混み合った
群れ 列 連なりが
草臥れを ヒトのせいにしたくて
我先に あたしは置き去りに

傷は浅い 罪は深い
小さな混沌の物語の
この街を流れる 川の水面のように

いつかは気が付いて
どす黒い海に
背を向ける日が来て
それでも気が付けば
どす黒い海に
また戻ってゆくんだ
このまま流されて
真っ赤な嘘に
すがりついていたくても
16/03/03 20:53更新 / キッド



談話室



■作者メッセージ
投稿をさせて頂くにあたって、ジャンル分けに困る今日この頃・・・。
それは恋愛じゃねえだろ、とか、心ってどこにだよ、とかありましたらお気軽に(笑)

コレはコレでいつだったか思いついて書いたのですが、恋愛と言えば恋愛、日常と言えば日常、色々混じっています。

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