IkaRuga
何にも気持ちが済んでない
誰にも自分を知られたくない
何にも良いことなんてない
誰かに自分を知らせたところで
涙で仮面がポロポロ剥がれて
沈鬱な帰り道の曇り空で
鉛色の飛行船が嗤ってら
憧憬と後悔の浅い夢の中
耳触りのよい言葉に包まって微睡む
憧憬と後悔の夢の終わりに
耳触りのよい言葉を探して抗う
歪な仮面が崩れて壊れて
沈鬱な帰り道の曇り空に
鉛色の飛行船が嗤ってら
自分と他人の機嫌を取って
自分勝手な未練を抱えて
自分で自分の機嫌を損ねて
自分で勝手に未練を残して
空腹に耐えかねた人の頬を
端金で引っ叩き
身支度を止めさせられたら
さぞかし楽だろう
好きだから言えなかった
好きだから言い出せなかった
全部君のせいに出来たら
どんなに身軽だろう
泣くほどキラい
帰り道の、あたしが
吐くほどツラい
帰り道の、あたしの
涙で仮面がポロポロ剥がれて
沈鬱な帰り道の曇り空に
鉛色の飛行船が嗤ってら