ポエム
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いつもと違う空気に身を任せたら、
今日は本当に疲れた。

自分の感情を蔑ろにした結果、
僕の感受性は錆びた音叉のように
どんな本を読んでも響かなくなった。

静かな湖面のような心が、
小石一つに波紋を立てていた心が、
泥沼になったような感覚。
樹木の蒼さを、緑色としか捉えられない感覚。
例えようなら、いくらでもある。

今は、焦燥感からか、お気に入りの音楽を大音量で聴いている。
音叉の錆を、ふるい落とそうとしている。
21/02/06 02:13更新 / 伊那秋菜



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