冬空の色したビー玉
昇華するものがなければ
僕がここで語ることなどないのだけれど
時々
淀んだ水泡が僕の心のすきまから
ふつふつと湧き上がってきて
ちょうど冬空のような色のビー玉として
喉に詰まるんだ。
このビー玉を吐き出す文学が
僕そのものなんだ。
どんなに吐き出しても
カチャン、カチャンと
数多の透明なガラス玉が
僕のガラスの心にぶつかって
不快な音を立て続ける。
この不協和音もまた
文学として昇華できれば
ビー玉は溶融して
また体内を揺蕩うのだろう。
僕がここで語ることなどないのだけれど
時々
淀んだ水泡が僕の心のすきまから
ふつふつと湧き上がってきて
ちょうど冬空のような色のビー玉として
喉に詰まるんだ。
このビー玉を吐き出す文学が
僕そのものなんだ。
どんなに吐き出しても
カチャン、カチャンと
数多の透明なガラス玉が
僕のガラスの心にぶつかって
不快な音を立て続ける。
この不協和音もまた
文学として昇華できれば
ビー玉は溶融して
また体内を揺蕩うのだろう。