詩を書きたい

でも、ただ書きたいだけで

その実は結ばれない。

そんな時

空虚ながらも過ごした

この一日の中で

何か、その実の養分になるものはないかと

考えあぐねる。

本当を言うと僕は

この時間が好きだ。

目を瞑って

今日の事象を少しでも美化し

或いは反対に醜化し

粘土を捏ねるように推敲する。

しかし

何も結ばれないとき

このようにmetaという夜に逃げるのである。

■作者メッセージ
詩にならない一日など、一週間のうちに何日もあります。
絶不調で、本を読むのもままならないほど、頭がぼんやりとする日もあります。
しかし、その日の僕を認めてあげる。そういう日もあるさと。