ポエム
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monotone→minor
大切な僕の音楽の時間は

掃除機の音にかき消されてしまった…。

あのタンギングが、ハウリングが、

monotoneな命にとって、僅かな着色料なのだ。

眠ろうとした時に、飼い猫が布団を陣取っていたり、

電子レンジの稼働によって、無線LANが阻害されたり、

そういうことって、生きていく中で、幾度となく訪れる。

単調な人生よりは、短調な人生がいい。

奇々怪々がいい。

そう思って、僕は、掃除機の音の中に潜む、

いや、僕の頭の中に常に居たはずの、音楽を探す。
20/05/15 16:23更新 / 伊那秋菜



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