ポエム
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循環する血液
如何なる家屋にも、文化は宿る。
Japaneseは、なぜ靴を脱ぐのか。
Japaneseは、なぜ正座をするのか。

継承。過去からのバトンを握りしめ、来たる時間に対峙する。

先人たちの汗血の結晶。それらを享受し生きている。
ただの水一滴にしても、赤く染まっている。
コンピュータなぞは、血塗られた筐体である。
この赤き、気高き、尊き液体は、何千年も循環してきた。

そして、これからの、今一刻の時代に対して、
己の血を塗料に、材料に、燃料に。

一続きの歴史を一身に背負い、
また、己もその歴史を形作る主人公であることを忘れずに。

生きる者の矜恃。
20/04/29 19:49更新 / 伊那秋菜



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