ポエム
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西陽革命
弓に「二」をした雨雲の矢を番え、
ぽっとバネのような雨音を随えて地を穿つ。

子どもの靴飛ばしの占いも、
虚しく外れる。

二艘の白い舟は、数時間経てば座礁する。
そしてまた、新たな舟を編んで、航海を始める。

革命を始めよう。

血を流した惨憺たる紅雲は、
地上から見ればそれはそれは美しい。

西の空を破いて、日光の射線。
黒ずんだ煉瓦が喜んで浴びる、日光の射線。

白き軍艦を征伐すべし。光の子らよ。

20/04/27 16:51更新 / 伊那秋菜



談話室



■作者メッセージ
晴れてほしいなという拙詩です。

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