figure
-カタン、カタン-
白色光に照らされながら、白い壁に、垂直に目線を突き立てるように、薄汚れたパイプ椅子に座っている。
この椅子は、いつも東北東を指す。
そして、人体における頭部を、37°仰いで生活しているのである。
きっと、毎夜、目の合った星と、ただ目を合わせている。そう感じる。
-カタン、カタン-
この音は、4、5分毎に、東北東を指す椅子からして、また、東北東から聞こえてくる。あの、回転体が枕を複数回打つ音である。
夜の静寂が、橋脳に図形をつくる。今日は、円錐。
それを、手に乗せてみる。その円錐は、先端を中心に円を描く。それを底辺として、また円錐が形作られる。
そうして膨張した円錐が、私の家。
-カタン、カタン-
南南西から、誰かの視線が、目の裏側を、赤く貫いた。
とはいえ、この世界は、どこをとっても線だらけ。
線を紡いでできたのがこの世界。
最後に、円錐にこの線を巻き付け、巻き付け、補強した。
それが、私の家なのだ。
-カタン、カタン-
白色光に照らされながら、白い壁に、垂直に目線を突き立てるように、薄汚れたパイプ椅子に座っている。
この椅子は、いつも東北東を指す。
そして、人体における頭部を、37°仰いで生活しているのである。
きっと、毎夜、目の合った星と、ただ目を合わせている。そう感じる。
-カタン、カタン-
この音は、4、5分毎に、東北東を指す椅子からして、また、東北東から聞こえてくる。あの、回転体が枕を複数回打つ音である。
夜の静寂が、橋脳に図形をつくる。今日は、円錐。
それを、手に乗せてみる。その円錐は、先端を中心に円を描く。それを底辺として、また円錐が形作られる。
そうして膨張した円錐が、私の家。
-カタン、カタン-
南南西から、誰かの視線が、目の裏側を、赤く貫いた。
とはいえ、この世界は、どこをとっても線だらけ。
線を紡いでできたのがこの世界。
最後に、円錐にこの線を巻き付け、巻き付け、補強した。
それが、私の家なのだ。
-カタン、カタン-