淡々と過ぎる日々。
だんだん遠くなる過去の記憶。
それは斜陽の恋。
オレンジに染まる二人の影。
あの子が捨てた僕への愛。
僕が捨てた僕への信頼。
思い出の良し悪しは月日を経て
セピア色に染まっていく。
不可逆の変色。
今一度夜明けを願うけど
もうこの手には届かない。
淡々と色あせる昔話。

■作者メッセージ
学生時代に付き合っていた女の子は元気にしているのだろうか。
思い出の場所に行ったら昔と変わらない姿でそこにいるんじゃないだろうか。
…なんてね。