ポエム
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幸せ。
今日は長年連れ添ったばあさんとの別れの日。
未完成が完成になる日。
苦しんで苦しんで戦ってきた最後の日。
やっと解放される終戦の日。
ばあさんを戦わせた私は地獄へ落ちるだろうな。
一分一秒長く居たいと思うのは修羅の道なのかもしれない。
それでも、私は君が恋しい。
何年経っても変わらない。
君は素敵な人だった。
なんてない、日々。ぼやけた毎日。
そんなところに鮮明になって君は現れた。
白いキャンパスに色が乗ったような初めての感覚。
シビれた。一目惚れだった。
そして、今私の世界から色が消えた。
ばあさんの最後の言葉はなんだっけ?
あーそうか。
幸せだったか。
良かった。良かった。
ばあさんにとっても特別な日だったか。
私もだよ。私も幸せだった。
21/01/13 20:45更新 / からからす



談話室



■作者メッセージ
経験談ではないけど、近いことが最近あったから書くね。
何か感じてくれると嬉しいな。

洋楽のflower dance聴きながら書きました。

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