ポエム
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恋空


  

  

森と月が、明るく笑って

樹木に生きる、虫たちがいて

海は鏡みたいに、平らか

椰子の実たちが、転がる浜辺で


僕はきっと違うんだろう

みんながきっと正しいんだろう


海底と星が、やさしく喋って

大事な命が、そこには聴こえて

宇宙は暗い、袋みたいだ

人々はみな、揺蕩っている


みんながきっと、違うんだろう

僕ひとりだけ、正しいんだろう


ときめきひとつ、好きにして良い?

ふたりがひとつの、惑星に住み

出逢えた奇跡を、アースと云うなら

ただもうときめく、好きなんだと云う

気持ちを離さず、もうぶちまけるよ?



それがおそらく、違った口でも

それが意味ない、無口であっても



街と月が、陽気に笑って

深夜に生きる、堕天使がいて

鏡の中にも、ない喜びの

夢幻の恋が、転がる、転がる


それって、転がる、恋空の笑み







23/07/05 21:09更新 / 花澤悠



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