恋空
森と月が、明るく笑って
樹木に生きる、虫たちがいて
海は鏡みたいに、平らか
椰子の実たちが、転がる浜辺で
僕はきっと違うんだろう
みんながきっと正しいんだろう
海底と星が、やさしく喋って
大事な命が、そこには聴こえて
宇宙は暗い、袋みたいだ
人々はみな、揺蕩っている
みんながきっと、違うんだろう
僕ひとりだけ、正しいんだろう
ときめきひとつ、好きにして良い?
ふたりがひとつの、惑星に住み
出逢えた奇跡を、アースと云うなら
ただもうときめく、好きなんだと云う
気持ちを離さず、もうぶちまけるよ?
それがおそらく、違った口でも
それが意味ない、無口であっても
街と月が、陽気に笑って
深夜に生きる、堕天使がいて
鏡の中にも、ない喜びの
夢幻の恋が、転がる、転がる
それって、転がる、恋空の笑み