むらさき
指先が
繊細っていうふりしてた
ごめんねしのつく雨降る夜に
栓なんて
できない流れる水流を
誰かを想ってみおろしていふ
絶望を
しているわけではないのです
痛みは必ず消えるはずだし
夢でみる
忘れられない会話とか
ふとよぎる夜、水は流れる
ひとりきり
闇の怖さが耐えられず
想い出残る部屋へと向かう
まだ君の
匂いや君のため息が
青く漂う泣きたくなる部屋
でも夜も
生きることだけ放棄せず
真っ赤な鼓動をリズムとしてみる
そしていま
むらさき色に染まる血を
生きる糧とし、顔あげ前向く