ポエム
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むらさき

  

指先が
繊細っていうふりしてた
ごめんねしのつく雨降る夜に


栓なんて
できない流れる水流を
誰かを想ってみおろしていふ


絶望を
しているわけではないのです
痛みは必ず消えるはずだし


夢でみる
忘れられない会話とか
ふとよぎる夜、水は流れる



ひとりきり
闇の怖さが耐えられず
想い出残る部屋へと向かう


まだ君の
匂いや君のため息が
青く漂う泣きたくなる部屋


でも夜も
生きることだけ放棄せず
真っ赤な鼓動をリズムとしてみる


そしていま
むらさき色に染まる血を
生きる糧とし、顔あげ前向く







23/07/04 07:49更新 / 花澤悠



談話室



■作者メッセージ
あまりに雨ばかり続くので、別れのなりきり詩をいっぺん。

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