ポエム
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白猫





  
   

忘れられない

気高い白猫ふたりは
今はもういない

数えられない涙の数

深緑の瞳から流れ落ちた
彼女の涙を想い出す
ひとりっきりでも
心を汚さないように
心を引き攣らせながらでも
生ききらねばならない

そこで描かれた絵が
彼女のつくりものの微笑みを
伝えてくれるから
諦めない寂しげな声が聴こえる


生命はいつか消えて
意地悪な運命をしる日が来る
だから正しい気持ちを離さずに
みんな生きようとする日々


いまはもういない
あのふたりの白猫の瞳に
微笑みがやって来るのは
いつになるのだろうか





23/07/03 08:15更新 / 花澤悠



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