傘
心の奥の裏にある
とっても暗い夜だとか
忘れてしまったことにして
ただ大好きな君を描く
大空を翔ぶ凧だとか
みんなで回したコマ回し
子どものころの正月が
なぜだか急に想い出されて
悲しみなんて、知らないと、
みたこともないと、嘘をつく
より良く生きたい少しでも
いい香りのする朝が好き
信じられるとちゃんと伝える
世界がどんなに傷つけて来ても
ふたりっきりでも、みつめあう
つよく、強く、勁く、生きたい
悲しみばかり、みえた夜でも
ちいさく微笑む君がいて
そんな小雨に濡れてるような
傘もささない君が好き