ポエム
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うどん屋


  

丸亀製麺でうどんをすする
君のことを
たとえばその唇を
じっとみつめるなんて
お互い
恥ずかしすぎるだろ

たとえば世界の終わりが
あのあと
待っているなら
まだしもさ

彼女のメガネを
理知的だと想ったのは
ずいぶんと昔だな

いまは裸の瞳を
識っているからね


終わるのは夜の世界から
日常の幸せににじむ灰色の不安




怖いのか
彼女との終わり

怖いのか

あの日食べた
丸亀製麺のうどん
彼女の姿はほんとうによく憶えているが

じぶんがなにを食べたのか
まるで想いだせないのは
なぜだろ






23/06/13 08:12更新 / 花澤悠



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