ただ、生きるだけ………
悲しいときには、笑いましょうか?
嬉しいときには、泣くまねしましょうか?
最後に涙を流したのは
いつだったろうか?
それは
失恋の涙ではなかったな
誰かに否定された虚空に
吸い込まれて、さ
否定されるのは怖かったけど
それでもやっぱり生きなきゃね、ひとって
優しい復讐を考えてた過去もある
だれも愛せないじぶんを肯定していたころ
薄紅いろの心臓が
すべての正答なのだと
知っているよ
純愛ばかりの愛に
後悔がベールをかけるみたいな。
眠るのは、ひとりきり
いつも冷たいシャワーを浴びたあと。
怖いのは
じぶんとのつきあいかた、かも
じぶんの声が聴こえないなら
その無意味さには
知らない風が吹く
悲しいくらい
納得せずに
そのままいれたのなら
薄紅いろの心臓が
悲しいときには、笑いましょうか?
嬉しいときには、泣くまねしましょうか?
ほんとうとうそが
わからなくなるくらい
問われつづけるものだから、
一歩一歩、ほんとうにむかって
あるきつづけたいものですよ、ねぇ?