しぜんに
声が出てしまう
どうしようもなく
不安で
不安定で
どうしようもなく
しぜんに
声が出てしまう

また

いまも
命が
叫んだ

ただ
それを肌に刺さる
棘として
感じる
冷ややかな視線が刺さるみたいな


けれども
それとはべつに
前を向いて叫んでいる
声もある

命、
この命、
《諦めたくないッ！》
って
叫んでる

この
声を
聴け


この


世界にでも
だれかにでも
なにかにでも
じぶんにでさえ
なく

ただ
衝動のままにあふれ出る、叫び。

この、
声を、
聴けッ！

生きているからこそ
途切れることなく
叫びつづけるこの叫び。

この、
命を、
聴けッ！

■作者メッセージ
アキさんの『命の叫び』へのオマージュです。秋に触ったら、申し訳ありません。なぜか、スマホで『おきにさわったら』と入力するとこんな変換して驚いた。「アキ」さんだけに？（実話でっす）