ポエム
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五月五日の空を


さらさらと
流れる小川の片隅に
咲く白い花をなんと云ったか


青空を
泳ぐ大きな鯉の口
飛行機雲を食べてるみたいだ


みあげてる
君の細くて白い咽喉
あの甘え声が嘘に想える


缶蹴りを
して遊んでた境内が
いまではこんなに狭いと感じる


新緑の
かおりの中に微かだが
唇の香が漂う白昼


そよ風に
かるく悪戯されている
五月五日の君の黒髪


十字路に
知らない白い花が咲き
そっとちいさな泣き声を聴く


光る鳥
翼を風にゆだねつつ
自由な心で鯉を追い越す









23/05/05 21:19更新 / 花澤悠



談話室



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